もくじ
このブログではセミリタイアに関する雑感を書くことも多いのですが、セミリタイアを目指している方が知りたいのは私が今日のお昼に何を食べたとかそういう話ではないことくらいわかっています。
恐らく、一番の関心ごとはお金に関する話なのでしょう。実際に会社を辞めてセミリタイア生活に突入すると、お金の話なんてそれほど重要ではないとすら思うようになるのですが、気持ちは分かります。
セミリタイア資金はいくら必要なのか問題
セミリタイア資金はいくら必要なのかという話をすると、大体以下のような身も蓋もない2つの結論に落ち着くことが多いみたいです。
- 人(生活)による
- 強いて言えば2億円
ぐうの音も出ない正論ではありますが、はっきり言って毒にも薬にもならないというか、当たり前すぎて退屈です。
1.「人(生活)による」説
あと何年生きるつもりなのか、独身なのか既婚なのか、子供は1人なのか2人なのか、都心の新築タワーマンションに住みたいのか地方の中古物件でいいのか……etc
人によって満足できる生活というのはそれぞれ異なりますので、必要な資金も当然異なるわけです。
40代や50代であれば残りの人生に対するイメージも見えてくるのかもしれませんが、「人生100年時代」などと言われると不安にならざるを得ません。ましてや20代や30代の段階ではハッキリしていることの方が稀でしょう。
結果的に、ほとんどの人は資金がいくら必要なのかわからなくなってしまい(決められない)、いつまで経ってもセミリタイアできないというオチになります。
2.「強いて言えば2億円」説
無理矢理にでも一般化しようとすると、「強いて言えば2億円」みたいな話になりがちです。
これは何故かというと、多分に平均的なサラリーマンが一生で稼ぐ金額がそれくらいだからなのでしょう。
平均的なサラリーマンが一生で稼ぐ金額が手元にキャッシュであれば、平均的な生活を送る限りにおいては〈単純に2億円を取り崩していっても〉破綻しないだろうというのが根拠になっていると思います。私も2億円あれば安心だと思います。
それではどうやって若くして2億円もの大金を貯めるのかと考えると、平均的な思考しかできない私達には不可能であることに気付かされます。
結果的に、ほとんどの人は2億円を貯めることができず、いつまで経ってもセミリタイアできないというオチになります。
節約と資産運用を受け入れるしかない
いかがでしたでしょうか。セミリタイアするのってなかなか大変ですよね。
で終わってしまうと夢も希望もないので、ここからは独断と偏見にまみれたセミリタイア資金に対する雑感を書いていきます。前提条件は以下の通りです。
- アフィリエイトサイトや不動産等の収入源はない
- 20代でも50代でも残りの寿命は考慮しない(永続性を重視する)
- 「完全」ではなく「セミ」リタイアなので、多少は働ける(収入を得られる)
- 2億円は貯められないので、節約型のセミリタイアを受け入れる
- 年利回り5%(税引き後4%)で資産運用できる
結局のところ最後の2つが肝になります。節約も資産運用もせずに生活できるのであればそれが理想ですが、そうでもしないとセミリタイアなんて一生できないのです。
特に、資金的に厳しい20代や30代での「超アーリー」セミリタイアでは多少の無理はどうしてもつきものになります。異論は認めません。
貯金1,000万円
N村証券によるとマス層です。申し訳ありませんが、相当厳しいです。仮に月10万円で生活したとしても8年4ヶ月、月に20万円では4年2ヶ月で貯金が底をついてしまいゲームオーバーです。
資産運用するにしても、年利回り5%で回してようやく50万円(税引き後40万円)ですから、どれだけ節約スキルが高かったとしても流石に生活費全ては捻出できません。
よりハイリスク・ハイリターンな投資をするという選択肢は取らない方がいいでしょう。毎年20%や30%のパフォーマンスを永続的に出し続けるのはプロでも不可能です。どこかで必ず無理がたたります。
もしセミリタイアをするのであれば、継続的にアルバイトをすることで生活費を稼ぎ出すしかありません。とはいえ、ちょっと貯金のあるフリーターくらいに思っておかないと、数年後には破綻する可能性が高い危険な水準です。
できれば、もう少し会社員を続けて資金を蓄えるか、副業にでも取り組んで日々のキャッシュインを増やしてからにした方が無難だと思います。
貯金3,000万円
純金融資産3,000万円以上はアッパーマス層です。「まとまった資金」感は相当に強くなります。実際にこれくらいの資金でセミリタイアを始めているブログなどもあることから、それなりに意識される金額かもしれません。
年利回り5%で回せば150万円(税引き後120万円)ですから、仮に月10万円で生活できるのであれば不労所得のみで生活することも不可能ではありません。もちろん相当に高い節約スキルが求められますし、逆に節約スキルが低い方にとっては茨の道です。
都内では下手をすると家賃だけでも10万円を超えてしまいますので、地方や物価の安い海外への移住に抵抗があるようでは厳しいでしょう。それでもギリギリであることに変わりはありません。ちょっとした出費一つで月の家計は赤字になりますし、大きな病気にでもかかってしまえば一発で破綻してしまうリスクもあります。
しかし、アルバイトなどで毎月数万円でも稼いでいれば多少は楽になりますね。時間はあるわけですから、アフィリエイトなどのネットビジネスに取り組むことでキャッシュポイントを増やせば更に安定感も出てくるでしょう。
貯金5,000万円
貯金(純金融資産)5,000万円以上で準富裕層になります。このレベルになると、運用だけで生活できる可能性が僅かに見えてきます。って本に書いてありました。
「お金持ちの教科書」という本を読みました。お金持ちの入り口は純金融資産で1億円以上と言われますが、現実にはもう少し下の金額から人の志向回路は変化し始めるそうです。だいたいそれは5,000万円くらいで、5,000万円を境にお金に対する価値観は大きく変わってくることが多いみたいです。
— のーまねー、のーふりーだむ 管理人 (@nmnfcom) 2016年6月26日
純金融資産1千万円や2千万円であれば運用してもたかが知れていますが、4千万円や5千万円を超えるあたりになると運用で生活できる希望が少しだけ見えてくるからだと書かれています。個人的には、仮に1億円あっても運用だけで生活するビジョンは描けないので、思考回路はまだまだ貧乏人のそれです。
— のーまねー、のーふりーだむ 管理人 (@nmnfcom) 2016年6月26日
年利回り5%で回せば250万円(税引き後200万円)ですから、仮に月16万円強で生活できるのであれば不労所得のみで生活することも可能です。
フリーターの平均年収は150万円~200万円程度と言われています。決して「ゆとりがある」とは言えませんが、倹約家の方であればチャレンジしてみてもいい金額です。アルバイトについては好みに応じて+α程度でも大丈夫でしょう。
第二の人生はあなたのすぐ目の前、手を伸ばせば届くところにあります。さあ、その一歩を踏み出しましょう!
貯金7,000万円~8,000万円
貯金(純金融資産)7,000万円~貯金(純金融資産)8,000万円は中途半端なので入れようか入れまいか悩んだのですが、気分的に入れておきました。ここでは8,000万円としましょう。
年利回り5%で回せば400万円(税引き後320万円)ですから、仮に月26万円強で生活できるのであれば不労所得のみで生活できるということになります。
サラリーマンの平均年収は400万円~500万円程度と言われていますので、それよりは少し少ない金額です。油断はできませんが、過度な節約に頼らなくても人間らしい生活は営めると思います。年齢によっては資産の取り崩しなども視野に入れつつ、お金だけではなく精神的にも豊かな人生を送って下さい。
今日までよく頑張りましたね。次は、あなたの幸福という絶対的な目的のために、あなたの分身であるお金に働いてもらう番です!
貯金1億円
貯金(純金融資産)1億円以上で富裕層になります。
年利回り5%で回せば500万円(税引き後400万円)ですから、サラリーマンの平均年収くらいは不労所得で賄える計算です。素晴らしいですね。
もしあなたがまだ20代や30代の場合、この調子で走り続ければ2億円や3億円、引いては超富裕層と言われる5億円も夢ではありません。
しかし、とにかく働いて自分の総資産を増やすことに残りの人生を捧げるべきか、それとも、どこかのタイミングで蓄えたお金に尽くしてもらうべきか、そろそろ考え始めてもいい時です。
人生最後の日に「もっと長い時間働いておけばよかった」と後悔する人はいないのですから!

今日は以上です。
コメント