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若いうちはお金を貯金しないで遊ぶべきか(4歳児はマシュマロを食べるべきか)




若いうちはお金を貯金しないで遊ぶべきか

 

どうも、ブログで資産を公開している特殊な性癖のアラサーおじさん「のーまねー、のーふりーだむ」管理人です。

 

かの有名なフォード・モーターの創設者であるヘンリー・フォードは言ったそうです。

 

年寄りは若いときに貯金をしろと言うが、それは間違っている。

最後の一銭まで貯めようなどと考えたらいけない。

自分に投資しなさい。

私は40歳になるまで、1ドルたりとも貯金したことがない。

 

(あなたの財布がスッカラカンになるまで毟り取ろうとしている自己啓発系の詐欺師が利用しそうな)成功者らしくもっともらしい金言です。

 

しかし、普通に考えれば40歳で貯金が1ドルもないなんて、もし事業が失敗していたらただのヤバい奴だったと思いません?汗

 

望むと望まざるとに関わらず人間の平均寿命はどんどん伸びてるし、私は俗物なので豊かな老後とかも大事だと思うわけです。

 

ヘンリー・フォードはたまたま運と能力に恵まれて成功しましたが、あなたやその家族・友人はヘンリー・フォードとそうではない平凡な年寄りのどちらになる可能性が高いでしょうか。

 

自己投資すれば相応に成功するのであれば、この世界は相応に成功者だらけです。

 

若いうちはお金を貯金しないで遊ぶべきか

同じように、

 

「若いうちはお金なんて貯金しないで遊んだ方がいい」

 

(その方が、なんか色々と経験できて、人脈とかもアレだし?まー、なんだかんだあって結果的にはお金持ちになるから)

 

という耳障りのいいエビデンスレスでイレスポンシブルなアドバイスもよく見聞きします。

 

「遊ぶ=貯金しない」ではありませんし、もとい自分のお金をどのような考えで何に使おうが(使わまいが)完全に本人の自由です。

 

ただ、根拠のない無責任な助言を自分が貯金できない言い訳にするのは間違いであり、将来的にお金持ちになるのは若いうちから貯金できる方でしょう。

 

これは各人の持つポリシーや価値観の問題のように見えて、実際は自制心という能力と傾向の話だと思います。

 

スタンフォード大学のマシュマロ実験

 

1970年にスタンフォード大学でウォルター・ミシェルが「マシュマロ・テスト」という有名な行動心理学の実験を行いました。

 

被験者である子どもは、気が散るようなものが何もない机と椅子だけの部屋に通され、椅子に座るよう言われる。

机の上には皿があり、マシュマロが一個載っている。

実験者は

「私はちょっと用がある。それはキミにあげるけど、私が戻ってくるまで15分の間食べるのを我慢してたら、マシュマロをもうひとつあげる。私がいない間にそれを食べたら、ふたつ目はなしだよ」

と言って部屋を出ていく。

 

実験の結果、最後まで我慢して幸運にも2個目のマシュマロを手にした子供は全体の1/3程度だったそうです。

 

「子供だから仕方ないよね。きゃわわだよね。」と微笑ましくなってしまいそうですが、実験にはあまりにも残酷な続きがありました。

 

ウォルター・ミシェルの娘も実験に参加した一人だったが、娘の成長につれ、ミシェルは実験結果と、児童の成長後の社会的な成功度の間に、当初予期していなかった興味深い相関性があることに気がついた。

そして1988年に追跡調査が実施された。

その結果は、就学前における自制心の有無は十数年を経た後も持続していること、またマシュマロを食べなかった子どもと食べた子どもをグループにした場合、マシュマロを食べなかったグループが周囲からより優秀と評価されていること、さらに両グループ間では、大学進学適性試験(SAT)の点数には、トータル・スコアで平均210ポイントの相違が認められるというものであった。

ウォルター・ミシェルはこの実験から、幼児期においてはIQより、自制心の強さのほうが将来のSATの点数にはるかに大きく影響すると結論した。

2011年にはさらに追跡調査が行われ、この傾向が生涯のずっと後まで継続していることが明らかにされた。

 

マシュマロを2個もらうために15分間だけ我慢できた〈自制心のある〉4歳児は、大人になった後にそうではなかった〈自制心のない〉4歳児と比較して以下のような傾向がありました。

 

  • 大学進学適性試験の成績が良かった
  • 社会的に成功する確率が高かった
  • 肥満指数が低かった
  • ストレス対処能力に長けていた

 

自制心がもたらした(もしくは、もたらされなかった)人生の果実です。

 

貯金と自制心

貯金と自制心

 

大人にとってのマシュマロ・テストは何なのかと考えたら、真っ先に消費性向・貯蓄性向が思い当たるのではないでしょうか。

 

※消費性向・貯蓄性向とは可処分所得のうち消費と貯蓄にそれぞれ回される割合のことで、和は1になります。

 

「消費による当座の満足か、貯蓄による未来の充実か」という実験に対する結果のようなものだからです。

 

調査するまでもなく、貯金(貯蓄性向の高低)と自制心には正の相関があると思います。

 

マシュマロ実験と大人になった後の傾向を見る限り、マシュマロを2個もらうためにたったの15分間すら我慢できない〈自制心のない〉4歳児は貯蓄性向が低い大人になることも想像だに難しくありません。

 

少なくとも、マシュマロを2個もらうために15分間は我慢できた〈自制心のある〉4歳児よりも貯蓄性向が高くなるとは思えないでしょう。

 

翻って、20代や30代という若いうちに貯金をせず遊んでしまう人間が、どうして40代や50代になったら急に貯金できるようになると言うのでしょうか。

 

(そう信じるのは自由ですが)

 

貯金も自制心のトレーニングも若いうちから

もちろん大人になってからでも自制心を鍛えることは可能だと思いますが、それは物凄く大変だろうと思います。

 

「人並み以上に自制心を鍛えるためには、人並み以上に自制心が必要」というパラドックスを抱えているからです。

 

それでも、もし自制心を矯正して鍛えるのであれば少しでも若いうちからの方が適しているのは間違いありません。

 

経済学的にも貯金をするなら若いうちからの方が合理的ですよ。

 

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かくいう私も自制心があるわけではありません。

 

会社を辞めて“プチ”セミリタイア中とか言って遊んでいますが、もう少し働く自制心があれば今頃は(そして将来に渡り)もう少し小金持ちでした。

 

でも、この年になると自制心を鍛えるのも難しいんですよね。

 

(;´д`)=3 トホホ…

 

というわけで、貯金も自制心のトレーニングも若いうちからの方が良いと思います。

 

今日は以上です。

コメント

  1. ヨッシー より:

    初めまして!
    ランキングよりお伺いしました。
    4歳児の時のテストでこんな将来の結果がわかるんですね。
    びっくりです。

    • 管理人 管理人 より:

      ヨッシー さん

      コメントありがとうございます!

      どうやら人間はそう簡単に変わらない(変われない)みたいですね。

      私も何かとビックリする日々を過ごしています。