今日は、私がインデックス投資を始めたきっかけについて書いてみたいと思います。
一応、大学生になる頃にはみんな大好きロバート・キヨサキの「金持ち父さん貧乏父さん」は読了済みでしたし、資産運用の重要性もそれなりに理解していたつもりになっていたのですが、“元本割れの可能性があるような投資はしない”と心に決めていました。
インデックス投資を始める前は、全ての資産を銀行の定期預金に預けていたのです。
資産運用はしないと決めていた理由
資産運用(元本割れの可能性がある投資)はしないと決めていた理由は、主に2点あります。
- 投資に費やす時間を事業(アフィリエイト)に費やした方が稼げると考えていた。
- 汗水たらして稼いだ虎の子の資産がたったの1円でも毀損することは絶対に許せなかった。
1点目は、大学生の頃から事業(アフィリエイト)で毎月数十万円というお金を稼いでいた私にとって、他の事には目もくれず事業(アフィリエイト)に集中することこそが資産を増やす上では最も効果的なアプローチであり、賢い時間の使い方だと思っていたのです。
株式や投資信託という形で一度でもポジションを持ってしまうと、その値動きが気になってしまい日中も株価や為替が気になってしまうのではないかという懸念があったのです。
2点目は読んで字の如くなのですが、数年前までの私は精神的なリスク許容度が0でした。
頭では、しっかりとした資産運用を行えば銀行の定期預金よりも遥かに高い期待リターンを得られるということがわかっていても、得をすることもあれば損をすることもあるのが投資というものです。
万が一、私が資産運用を始めた翌日にリーマンショック級の金融危機が起こった場合、誰もその責任を取ってくれないという事実はあまりにも怖ろしいことだったのです。
2014年、ついにインデックス投資を始める
2014年、そんな私も一皮向けて(?)ついにインデックス投資なるものを始めることになりました。
今年から始まったNISA(少額投資非課税制度)にも少なからず影響は受けましたが、きっかけとして強かったのは「このままではいつまでたっても目標としているような資産はつくれない!(セミリタイアできない!)」ということにふと気づいてしまったからです。
大学生の頃は、「今後も事業(アフィリエイト)からの収入は右肩上がりで増え続け、黙っていても30歳になる頃には2,3億円くらいの貯金が貯まっているだろう」と信じていました。
あれから数年が経ち、事業(アフィリエイト)からの収入は右肩上がりどころか右肩下がりで、気づけば完全なアラサーです、関係ありませんが髪の毛も少し薄くなっています。
- 投資に費やす時間を事業(アフィリエイト)に費やした方が稼げると考えていた。
- 汗水たらして稼いだ虎の子の資産がたったの1円でも毀損することは絶対に許せなかった。
資産運用はしないと決めていた理由のうち、こと1点目に関しては単なる思い上がりで結果的には完全なる間違いだったわけです。
それに、インデックス投資であれば相場のことは特に何も考えることなく毎月決まった額を自動的に積立していくというのも立派な戦略(ドル・コスト平均法)となり得るため、資産運用を始めたからといってそこまで時間を奪われることはないということもわかりました。
元本割れの恐怖に打ち勝つ方法
それでも、青春を犠牲にして勝ち取った虎の子の資産を元本割れのリスクに晒すのは気が進みませんでした。
「若くしてセミリタイアしたい。有り余る時間を手に入れて、色々な事業にチャレンジしてみたい。色々な国にも行ってみたい。しかし、このままではそんなの夢のまた夢だ・・・」という圧倒的な危機感から、何度も証券会社の取引画面から投資信託を注文しては約定前に取消するという奇妙な行動を取っていたのもこの時期です。
そんな時に、詳細な内容までは覚えていませんが、「○○の調査では、2015年の世界経済(GDP)は××%成長する見通し」というようなニュースを見ました。
「っけ!」と思いつつも気になって調べてみると、(正確にはまだ確定していませんが)2014年はもちろん、2013年も2012年も、直近ではリーマンショック後の2009年を除いた全ての年で世界経済(GDP)は成長していたのです。
この時、「人間の欲望が無限である限り資本主義によって世界経済は全体としては緩やかにしかし今後も力強く成長していく。(それゆえインデックス投資を始めるのであれば早ければ早いほど良い。今という瞬間にも世界経済は成長しているのだから。)」という過去のデータに裏づけされた神のお告げを聞いたような感覚に陥ったのです。
そして、世界中の株式や債券に分散投資を行うインデックス投資であれば、自分は自宅でゴロゴロしていてもその恩恵に与ることができるというシステムに感動し、神に感謝しました。
一時的には、例えば先に挙げた2009年のように、世界的な金融危機等によって資産が元本割れするようなこともあるかもしれませんが、世界経済(GDP)の成長率を表したグラフをインターネットで検索して見れば一目瞭然、数年で元通りです♪
というような感じで、決して根本的な解決を図れた訳ではありませんが、最後は自分で自分を思いっきり洗脳することで元本割れの恐怖に打ち勝ち、インデックス投資を始めることができました。
既に、総資産の3分の1は投資信託のバランスファンドに移行済みです。
「NISAも始まったし、私もこれから資産運用を始めてみようかな」と考えているような方は、NISAには投資信託のバランスファンドがおすすめな理由も見てみてください。
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