いつものようにネットの安全を守るべくはてなブックマークをパトロールしていたところ、以下の増田(はてな匿名ダイアリー)が人気エントリーに入っていました。
20代のころ、自分のずっと上の先輩たちが35歳過ぎくらいにパフォーマンスが落ちていったのを不思議に思っていた。
そして、30歳を超えたとき、いままで一緒に頑張ってきた先輩達が35歳を超えたあたりで突然やる気をなくしていった。
いったい何が起こっているんだ?
35歳にいったいなにがある?
謎は解けないまま、私も37歳になっていた。
すっかり気力が無い。まったく仕事のモチベーションが沸かない。
自分がなってみて謎が解けた。
でも答えは教えな~い。
バズるということは、それだけ共感(もしくは反感)される内容だったということでしょう。
たしかに、かつて私もサラリーマンをやっていましたが当時の実感とも整合します。
感性的に、ストレスが蓄積すると「頑張れなくなる」
多くのオッサン達は仕事を頑張っておらず、それなのにも関わらず私より多額の給与を得ていることに憤りを覚えたものです。
(○`ε´○)プンプン
しかし、彼等が仕事を頑張らないのは、何も会社に対する悪意に満ちた嫌がらせというわけではありません。
人間はストレスが蓄積されると免疫力が低下して精神的にも老化していくことがわかっています。
精神的な老化は易疲労感・無気力感・脱力感・虚無感・無関心などを引き起こし、仕事における「やる気が出ない」最大の原因になるのです。
これは加齢に伴い破壊された心の悲鳴、病気のようなものであるからして、仕事を頑張らないオッサンを精神的に追い詰めたところで状況は改善されません。(むしろ逆効果)
もちろん人間の能力は個体による差が激しいので、中には重度のストレス常態が続いても耐えられる個体が存在します。
社会ではそういうモンスターが出世したり、または起業して社会的な成功を勝ち取るのです。
話を戻しましょう。
もう1つは、加齢によって小賢しくなるのだと思います。
理性的に、労働対効果の最大化を図ると「頑張らなくなる」
私自身のサラリーマン時代を振り返ってみると、はっきり言って仕事は頑張っていませんでした。
m(。・ε・。)mスイマソ-ン
実際、2年以上前にやる気が出る出ないに関わらず、仕事は頑張らないということを書いています。
しかし、私が仕事を頑張らなかったのは、何も会社に対する悪意に満ちた嫌がらせというわけではありません。
労働者が労働対効果の最大化を図ろうとすれば、最小の労力で最大の成果を求めようとするのは至極当然の振る舞いです。
この問題、つまりは資本家・経営者・労働者の利益が往々にして相反するロジックについてはアメリカで有名な論文も出ています。
サラリーマンとしての職務は全うしていたつもりですが、何かと話題になるサービス残業など一度もしたことがないですし、まだ右も左も分からない入社1年目から「このオレに下らない仕事を振るな」という顔で過ごしていました。
(元・勤め先には恩義を感じていますし、他に類を見ないホワイト企業だったので残業代は1分単位で支給されていたことを付け加えておきます)
年功序列型賃金を採用している旧来型の大企業では、仕事で成果を出したり、会社の業績が良くなったところで個人・末端のサラリーマンに対する見返りはほぼないに等しい(無視できるレベルである)ことは自明の理なのですから。
これは由々しき事態ですし、私としても残念なことではありますが、〈我々の大半である〉労働者はあまり頑張らない方が得をしてしまう歪んだ世界を生きています。
合理的に考えると、この状況下で仕事を頑張る人の方がむしろ異常に思えてくるのは私だけでしょうか。
もちろん、「仕事が楽しい」とか「成長に繋がる」とか思えるハッピーな人や、それに価値を感じるラッキーな人はどんどん仕事をすれば良いと思います。
日本、そして世界はそういう奇特な狂人によって支えられているのです。
元来、人間はそういう風にはデザインされていないので・・・。
人間の能力差は非常に激しいので、それゆえに価値観も千差万別であり、それらを否定するものではありません。
今日は以上です。
コメント
こんにちは。
NAOと言います。
いつもここに来させていただいてますが、
かなり考えさせられます。
でも、今回の話題凄く分かる気もします。
そして自分もその一種なんだとも思えています。
感情や理性とうまく付き合わないといけませんね。
NAO さん
コメントありがとうございます!
いつもご覧頂いているとのこと、嬉しい限りです。
今回の記事、共感頂けたようであれば幸いですm(_ _)m