(インデックス投資家には関係ありませんが)株式投資というのは本当に奥が深くて面白いなと思っています。
4月3日(金)、アメリカで雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率)の発表がありました。
ご存知の通り、アメリカの雇用統計はアメリカ国内のみならず世界の相場展望を計る上で最も重要な指標のうちの1つです。
今回の結果は、市場予想を大幅に下回る非常に弱いものでした。
4月3日(金)はグッドフライデーで多くの州は祝日でしたが、当然のように年中無休の為替相場ではドルが全面安になります。
そして、この日はアメリカのNY株式市場は休場だったのですが、上記の結果を織り込んでNYダウ先物やNYダウCFDは約1%も下落したのです。
私自身、週末は先物・CFD主導の動きを鑑みて4月6日(月)の暴落を戦々恐々としていました。
しかし、蓋を開けてみれば週明けのNY株式相場は最初の数分こそ売り優勢で始まりましたが、その後はすぐに反転してしまいます。
要因は、(弱すぎる雇用統計の結果を鑑みて)アメリカの利上げが先延ばしになるであろうという観測が広がったからです。
それ以外にもISM非製造業景況指数が(事前予想こそ下回ったものの)そこまで悪くなかったことや、原油先物相場が2ヶ月ぶりの高値をつけて石油関連株が堅調だったことも影響していていますが、主な要因は“雇用統計の結果が悪過ぎたから”です。
ちなみに、先月は“雇用統計の結果が良過ぎたから”株式相場は下げました。
相場を見ていると、株式投資というのは本当に奥が深くて面白いなと思います。
同時に、神でもない人間が相場を予想するという行為は非常に愚かなことだなとも思うのです。
基本的に私のようなインデックス投資家は“中長期的な世界経済の成長”にBETしておりある意味では常に順張りのような状態ですが、少なくとも短期的な相場を予想するようなことはしません。
先の先を読むのは結構ですが、結局、裏の裏は表だからです。
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