ここ最近は米国(や中国)と北朝鮮の動向を巡って株式市場が軟調でしたね。
常識的に考えればありふれたチキンゲームですから、東京やソウルが火の海になる可能性はありません。
それでも、彼等(トランプ・金正恩)なら万が一・・・みたいな雰囲気が漂っている今の世界には恐怖を覚えます。
さて、私はインデックス投資という形で資産運用をしていますが、なんやかんやあって先月末と比較すると含み益が100万円以上吹き飛んでしまいました。
それでも、半年前や1年前は含み損が400万とか500万とかあったことを考えれば心はとても穏やかです。
本題に移ります。
インデックス投資に(外国)債券は不要なのか
インデックス投資を推奨するブログや書籍の中には、債券(特に外国債券)は不要だという意見があります。
第一に、(国内債券に焦点を当てれば)長期的に見ると株式クラスのリターンは債券クラスのそれを上回るからです。
誰しもがお金を増やすために投資をするわけですから、よりリターンが高い資産クラスに投資した方が良いと思いますよね。
第二に、(外国債券に焦点を当てれば)外国債券の期待リターンは国内債券とほぼ同じですし、期待リターンの低さに対してリスクが高いからです。
資産運用では株式が“攻め”で債券が“守り”みたいなイメージがありますが、円ベースで考えるとリスクオフで円高にふれれば外国債券も値下がりします。
基本的には上記の通りなので、インデックス投資に(外国)債券は不要という結論自体に異論はありません。
アセットアロケーションに債券を組み入れる理由
一方で、インデックス投資を推奨するブログや書籍の中には株と債券やリートを組み合わせてリスクを減らせと書かれていることもありますよね。
値動きの異なる2つの資産を組み合わせてアセットアロケーション(もしくはポートフォリオ)を組むと、2つの資産のリターンはそれぞれのリターンの加重平均値となります。
しかし、上記の場合、リスクは2つの資産の加重平均値よりも小さくなるというリスク低減効果が働くのです。
同じリターンでリスクを最小に、同じリスクでリターンを最大にするような組み合わせのことを“効率的フロンティア”と言います。
私のアセットアロケーションにも国内外の債券が含まれているのですが、これは多少リターンが下がったとしても資産全体の値動きをマイルドにするためです。
上述した通り、長期的に見れば今後も株式の方が債券よりも値上がりするのでしょう。
ただ、30年後くらいの長期ならそうかもしれませんが、5年後や10年後の短中期でもそうなのかはわかりません。
生きていれば、時にはリーマンショックみたいな大暴落も起こりますし、そういう時に株式クラスだけしか保有しておらず総資産が半分になりましたみたいな事態は(いつかは戻るとしても)避けたいのです。
リスク資産は株式クラスのみ、残りは暴落に備えて無リスク資産としてキャッシュで保有しておくというのもアリだと思います。
ただ、キャッシュよりは債券の方が期待リターンも高いよね、という折衷案で私の場合は現在のアセットアロケーションがあります。
最後に
そういうわけで、インデックス投資に(外国)債券が不要かどうか、どれくらいアセットアロケーションに組み入れるかは個々人のスタンスによるわけです。
効率的フロンティアを追い求めて様々な資産クラスに分散投資するもよし、リスクを取れるのであれば株式クラスにのみ集中投資するもよし。
そもそも期待リターンを最大化することを目的にするのであれば、米国株にだけ投資した方が良いかもしれませんし、もっと言えばセクターを絞ったり、最終的には個別株投資に行き着くと思います。
(インデックス投資では良くも悪くも変な会社の株式や債券にも投資してしまうので・・・)
※インデックスを上回る米国株の高配当戦略やセクター戦略については以下の書籍に詳しいです。
投資は自己責任でお願いします。
今日は以上です。
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