のーまねー、のーふりーだむ

「副業のアフィリエイト」や「資産運用のインデックス投資」とかについて。20代で5,000万円貯まったので一旦プチセミリタイア中。


アムウェイ信者になってしまった友人の末路 ~彼が犯した過ちと失ったもの~

2017/03/19

アムウェイ信者になってしまった友人の末路

友人がアムウェイ信者になってしまった

サラリーマンの副業としても人気(?)のネットワークビジネス、その代表格とも言われるアムウェイ。

 

私の友人の中には典型的なアムウェイ信者がいます。

 

昔からの友人で、学生時代は一緒に海外を旅行したり、将来のことについて朝まで語り合う仲でした。

 

今日は、そんな愛すべき彼のことを紹介したいと思います。

 

「アムウェイ信者になってしまった友人の“末路”」とは言いつつも、彼はまだ20代なので決して取り返しのつかない状況ではありません。

 

しかし、アムウェイによって失ったモノの大きさを考えると、人生を逆転させるために残された時間は決して多くないでしょう。

 

※アムウェイや、アムウェイに取り組む方々のことを否定する意図はありません。

 

友人がアムウェイを始めたきっかけ

彼は誰もが羨む国立大学の大学院を卒業後、日本の大手金融機関に就職しました。

 

日系ということで、はっきり言って20代のうちは給料も薄給でしょう。

 

また、正義感の強い彼のことですから、まるで客を騙して金を毟り取るような金融の仕事は向いていなかったのかもしれません。

 

しかし、そのまま続けていれば安定した生活くらいは送れる可能性が高いわけで、どう考えても一般的には恵まれている方です。

 

勝ち組と言っても決して過言ではなかったかもしれません、ある時までは・・・。

 

彼の元に旧友から1本の電話が鳴りました。

 

旧友「アムウェイって知ってる?凄く儲かるし、自由になれるよ!」

 

旧友から繰り広げられる非常に危なっかしい、けれども練習に練習を重ねて計算され尽くされたセールストーク。

 

次々に登場するアムウェイで成り上がった人間達の金言と、誰もが羨む成功者達の悠々自適な生活。

 

最初は断っていたようですが、バカがつくほど素直な彼が首を縦に振るのは時間の問題でした。

 

2,3ヵ月後、これが洗脳なのかと感心させられるほど彼はすっかりその気になってしまい、順風満帆な人生を捨てて茨の道を進むことになったのです。

 

友人にアムウェイをやめさせたい?むしろ応援したい!

友人にアムウェイをやめさせたい?むしろ応援したい!
友人「オレ、アムウェイ始めたんだ!お前も一緒にやろうぜ!」

 

不労所得とは言いつつも営業が必要になってくるビジネスモデルが気に入りませんし、お金を稼ぎたいだけなら他にも色々な副業があるので、あえて大変なアムウェイを選択する理由はありません。

 

ただ、余計なお世話を焼いて“友人にアムウェイをやめさせたい”みたいなことは考えませんでした。

 

私「オレはそんなクソみたいなビジネスは死んでもやらない。でも、何もやらないでカスみたいな人生が確定するよりはいいかもね。頑張って。」

 

社畜が嫌で、独立したいだけなのであればアフィリエイトのやり方でも教えようかなと思う気持ちはありました。

 

しかし、彼はパッと見の高学歴に反してお世辞にもパソコンに向き合うのが得意なタイプではありません。

 

性格的には思いっきり体育会系で、友人の多い彼にとってはむしろアムウェイのような副業が合っているのかなとすら思ったのです。

 

法律や倫理に反さないのであれば、サラリーマンが副業に励み、収入を増やすのは絶対的に良いことだと言えます。

 

アムウェイには金銭的な投資も必要なさそうですから、サラリーマンを続けながら副業としてやる限り経済的なリスクはほとんどありません。

 

友人「オレはアムウェイで成功してお金と時間の自由を手に入れるよ!お前も稼げるようになったら、一緒に世界一周しよう!」

 

私「おう!まー、お前は無理だと思うけど、お互い頑張ろうぜ!」

 

友人はアムウェイで稼げるようになるのを待たず会社を辞めた

それから約半年後、彼は何を思ったのかアムウェイによる収入が毎月2,3万円しかない状態で会社を辞めてしまいました。

 

どうやら、アムウェイの先輩から「目標未達成が続いている。お前が成功できないのは努力が足りないから。コミットしろ。」と言われたようです。

 

友人「これからはアムウェイ1本でやっていくよ!選択と集中ってやつだね!」

 

私「そ、そっか・・・。うまくいけばいいね・・・。」

 

この時、会社を辞めることに対する相談が一切なかったことが少し寂しかったのを今でも覚えています。

 

お互い大人なので不思議なことではありませんが、一方で、まだ付き合いも長くないアムウェイの先輩の言葉はそこまで影響力があるのかと驚きました。

 

もうお分かりだと思いますが、彼は真っ直ぐな男です。

 

昔から本当に真面目で、誰に対しても優しく、みんなの人気者でした。

 

しかし、彼が純粋であれば純粋であるほど、付き合う人間を間違えると残酷なこの世界では誰かの食い物にされてしまいます。

 

友人がアムウェイで独立して3年が経過した

アムウェイを始めて3年が経過した
気が付けば、彼が会社を辞めてから約3年が経過しました。

 

同年代の友人達は20代後半、会社では役職が付き始め、収入もグッと上がり、結婚したり子供のいる人間も増えています。

 

そんな中、今では立派なアムウェイ信者と化してしまった彼は、会社員時代に貯めたなけなしの預金も既に底を尽き、週に数回のアルバイトをこなしながらギリギリの生活を送っていました。

 

住所こそアムウェイの聖地こと渋谷、しかし部屋は築50年の四畳一間・・・。

 

いつの間にか、あれほど欲していた“お金”や“時間の自由”からは程遠い存在に落ちぶれてしまっていたのです。

 

友人「まー、お金だけじゃないよ!アムウェイの商品は抜群に良いし、今は世界観に惚れ込んでるって感じだね!」

 

私「元気なら良かったよ・・・」

 

最近、彼と久しぶりに連絡を取り合っていると、嬉しい知らせを耳にしました。

 

友人「先月は過去最高の売上を達成したよ!初の30万円超え!」

 

私「やったじゃん!長いこと頑張った甲斐があったな!おめでとう!」

 

友人「とはいえ、色々と差し引くと手取りは10万円くらいだから、まだまだこれからだよ!」

 

私「ん?売上30万円以上で、利益10万円・・・?」

 

どうやら、所属しているコミュニティ的なグループの売上を増やすために、何故か身銭を切って商品を買うというウロボロス(※1)のようなことをしていたのです。

 

部屋には大量の、収入に見合わない高価なアムウェイの家電や日用品で溢れかえっています。

 

また、アムウェイの先輩が主催するセミナーや遊びなどにも参加する必要があるらしく(※2)、その出費も大きいみたいです。

 

※1 … ウロボロス (ouroboros, uroboros) は、古代の象徴の1つで、己の尾を噛んで環となったヘビもしくは竜のこと

 

※2 … 参加が必須というわけではないものの、参加しないと「あいつはやる気がない」みたいな雰囲気になるとのこと

 

洗脳されて、これでもかと言うくらいカモにされながら、フルタイムで3年間やった結果が利益ベースで10万円。

 

副業で始めて1年や2年であれば、もしかしたら今後の伸びにも期待できる数字かもしれません。

 

しかし、3年も4年もやって、会社まで辞めているのにも関わらず10万円ということであれば、今後もブレークスルーする確率は極めて低いでしょう。

 

皮肉なことに、会社を辞めて全力でアムウェイに取り組んだからこそ、適性がなかったということがはっきりと証明されてしまったわけです。

 

彼が犯した3つの過ち

アムウェイなどのネットワークビジネスを否定するつもりはありません。(そもそもよく知りませんので。)

 

リーマンショック以降、サラリーマンの平均年収は下がり続けていますから、会社員はどんどん副業をして所得を増やし、より豊かな生活を目指すべきだと思っています。

 

誰にとっても人生はたったの1回しかありませんから、いつまでもサラリーマンなんて続けるのではなく、どこかで自己実現をするのも素晴らしいことです。

 

ただ、人生がたったの1回しかないからこそ、リスク管理は最重要科目であり、取り返しの付かないチョンボだけはしちゃいけないのです。

 

20代後半にもなって市場価値のあるスキルは皆無、月収10万円(+バイト代)しか稼げていない彼は客観的に見ると窮地に追い込まれたと言えるでしょう。

 

能力が低かった、運が悪かった、と言ってしまえばそれまでですが、リスクを回避する方法は確かにありました。

 

彼は3つの過ちを犯してしまったのです。

 

1.参入する市場を間違えたこと

一般的に、事業を行うのであれば成長している市場に参入するべきです。(例外もありますが、例外は例外です。)

 

私がアフィリエイトで稼げているのも、この十数年間インターネット周りで億万長者が続出したのも、私や彼等が優秀だったからではなく、ただ上りのエスカレーターに乗っている(市場が成長している)からというだけの話です。

 

逆に、伝説的な経営者である松下幸之助が現代に蘇りゼロから家電事業を立ち上げたとしても、過去のような成功を収めることは絶対にできません。

 

直近で公表されているアムウェイの売上高推移は以下の通りです。

 

アムウェイの売り上げ推移

 

2005年の売上高1,166.8億円に対して、2015年は988.9億円と15%以上も減収しています。

 

更に、(恐らくKPIの1つである)アムウェイの会員数については酷いの一言です。

 

アムウィイの会員数推移

 

ネットの発達と日本におけるアムウェイの悪評も影響しているのか、棒グラフはキレイな右肩下がりを描いています。

 

出典:http://www.amway.co.jp/about-amway/our-company/company-amway/data

 

趣味ではなく、事業として取り組むのであれば、そもそもアムウェイを選択するべきではなかったのです。

 

2.会社を辞めてしまったこと

稼げる前に会社を辞めてしまったのは少し勇み足が過ぎたと思います。

 

数年は勝負できるだけの貯金がないのであれば、せめて副業の収入がサラリーマンとしての給与収入を超えるか、最低でも生活費を賄えるくらいの収入を得られるようになってからの方が良かったでしょう。

 

財布のゆとりは心のゆとりであり、心に余裕がない状態では冷静な判断を下すこともできません。

 

私はカジノが好きでよく行くのですが、素人も玄人も勝ちパターンは様々なのに対して、負けパターンは数える程度しかなく、そのどれもが非常に似通っています。

 

一番多いのは、負けが込んできた時に冷静な判断ができなくなり、流れが悪いのにも関わらず不相応な資金を突っ込んで破滅するケースです。

 

アムウェイや一部の宗教も、ギャンブルで負けが込んでいる時のように、お金がなくて思考が停止してしまった人間を相手にした貧困ビジネスの一種だと思います。

 

新卒のプラチナチケットで入社した大企業の正社員という立場を捨てたのにも関わらず、貯金が底を尽き生活のためにアルバイトをするなんていうのはどう考えても本末転倒の極みでしょう。

 

3.撤退基準を守れなかったこと

彼がアムウェイに集中するため会社を辞めた直後、あまりにも稼げていない彼を見て柄にもなく苦言を呈してしまいました。

 

私「ビジネスとして真剣にやるのであれば、撤退基準を設定した方が良い。たしかに、やりもせずに出来ないと諦めるのは良くない。でも、やっても出来ないなら諦めも肝心。」

 

今から死ぬほど頑張ったところでサッカー日本代表に選ばれることは絶対にありません。

 

同じように、勝ち目のないジャンルというのは間違いなくありますので、勝負できるジャンルを探すことは重要なことだと思っています。

 

友人「そうだな~、1年後に最低でも利益で30万円!これくらいあれば普通に生活はできるからね!達成できなかったらスパッとやめることを誓うよ!」

 

結局、撤退基準が守られることはありませんでした。

 

あれから数年が経ちましたが、撤退ラインに対する進捗率は未だに3割という状況です。

 

友人「諦めたらそこで失敗ということになる!でも、オレは成功するまで諦めない!つまり、絶対に失敗しないというわけ!お前も一緒にアムウェイやろうぜ!」

 

20代も中頃であれば、誰が見ても無謀な夢を熱く語ったところで許されたかもしれません。

 

しかし、20代も後半になれば、実績を出さない限り誰からも相手にされなくなってしまいます。

 

最後に

本当に残念ですし、非常に切ないですが、これがアムウェイ信者になってしまった友人の末路です。

 

彼が失ったモノはあまりにも多過ぎました。

 

受験や就職活動で勝利し続けてようやく手に入れた光り輝く経歴=信頼、必死になって積み上げてきた社会からの信頼

 

アムウェイに投資してしまった20代という人生で最も貴重な時間、何があっても決して取り戻すことのできない唯一無二の時間

 

アムウェイのせいで距離を置かれることになってしまったかつての友人達、本当はお金や時間なんかよりもずっと大切な友人達

 

昔は当たり前のように自分のモノだと思っていた普通の生活、いつも失って始めて気付く平凡だけど幸せな生活

 

現在はお金もなければバイトのシフトにも縛られており、もう昔みたいに海外旅行へ行って一緒に豪遊することすら出来ません。

 

ちなみに、最初に友人のことをアムウェイに勧誘してきた旧友は思うように稼ぐことができず早々に活動をやめてしまったみたいです。

 

友人をアムウェイに誘った旧友、友人のことを食い物にしているアムウェイの先輩、そして胴元であるアムウェイ、彼等のことを私がとやかく言う筋合いはありません。

 

悲しいですが、日本は資本主義ですから。

 

悔しいですが、自己責任の世界ですから。

 

地獄の底で無邪気に笑う、今でも大好きな彼に愛を込めて。

-副業