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アフィリエイトは諸行無常。冬の世の夢のあと。




 

 

2017年12月6日、Googleの検索結果において大きな変動がありました。

 

アルゴリズム更新の概要についてはGoogle自身が公表しています。

 

この変更は、医療や健康に関する検索結果の改善を意図したもので、例えば医療従事者や専門家、医療機関等から提供されるような、より信頼性が高く有益な情報が上位に表示されやすくなります。本アップデートは医療・健康に関連する検索のおよそ 60% に影響します。Google では、医療や健康だけに限らず、今後も継続的に検索の改善に取り組んで行きます。

医療や健康に関連する検索結果の改善について

 

今回のアップデートは医療や健康という特定のジャンルに限られたものでしたが、これらのジャンルは多くのアフィリエイターにとって主戦場です。

 

また、その変動率もかつてないほどに大きいものであったため、アフィリエイター界隈は阿鼻叫喚の地獄絵図と化しました。

 

普段はろくにアクセス解析や検索順位すら見ていない私が上記を知ったのは、仲良くしているスーパーアフィリエイターからのLINEでした。

 

 

※本人の了承を得ています。ちなみに、以下の記事で紹介した彼とは別人です。

 

【若き成功者?】月収500万アフィリエイターの憂鬱
このブログでは半分冗談・半分本気で遊び仲間や仕事仲間を募集しています。 お問い合わせはほとんどありませんが、極稀に連絡をしてくれる方がいて、これまた極稀に機会があればお会いすることがあります。 今日の話は...

 

人生の春を謳歌しているスーパーアフィリエイター

日本におけるアフィリエイター人口は500万人弱と言われています。

 

この数字はASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)への登録ベースなので、当然ながら、その大半はほとんど稼げていません。

 

しかし、山の頂には一日数十分〜数時間の作業で毎月7桁・8桁という大金を稼ぐアフィリエイターも存在し、巷では彼等のことを「スーパーアフィリエイター」などと呼びます。

 

実際にお会いしてみると「スーパー感」はほとんどない、見た目だけで言えばその辺にいる普通の若者が、パソコン1台で大企業の役員をも凌ぐ大金を稼ぎ出しているのです。

 

冒頭の彼も正にそうでした。

 

20代にして500万円以上の売上を叩き出していた彼は、私が今までに出会ったアフィリエイターの中でもトップクラスです。

 

しかし、今回の大変動で壊滅的な売上の減少を余儀なくされます。

 

幸福のパラドックス

大変動の翌日、繁華街のチェーン居酒屋に入るや否や彼はその胸中を語り出しました。

 

彼「昨日は何度も泣きました。」

私「はい。」

彼「世の中には、比べ物にならないほど辛い環境に置かれている人達がたくさんいる。」

私「そう思います。」

彼「だから、僕は恵まれている方だって、頭ではわかっているんです。」

私「売上が0になったわけではないし、資産もある。」

彼「でも・・・。」

私「でも、それは関係ない。」

彼「そうなんです。お金というのは、酸素のようなものなんです。わかりますか?」

私「わかるような気はします。」

彼「それが急に絶たれたら、苦しくて、生きていくのが辛いんです。」

 

どこかで聞いた覚えがあるような、ないような、“お金は酸素である”と話す彼の表情は真剣そのものでした。

 

不適切な表現かもしれませんが、彼の場合、生きていくために必要な酸素(お金)は残されています。

 

売上も、資産も、端からすれば十分過ぎるほどにあるのです。

 

しかし、“そんな事実”は何の慰めにもなりません。

 

私は、本多静六の『私の財産告白』にある一節を思い出していました。

 

いったい、人生の幸福というものは、現在の生活自体より、むしろ、その生活の動きの方向が、上り坂か、下り坂か、上向きつつあるか、下向きつつあるかによって決定せられるものである。

つまりは、現在ある地位の高下によるものではなく、動きつつある方向にあるのである。

したがって、大金持ちに生まれた人や、すでに大金持ちになった人はすでに坂の頂上にいるので、それより上に向かうのは容易でなく、ともすれば転げ落ちそうになり、そこにいつも心配が絶えぬが、坂の下や中途にあるものは、それ以下に落ちることもなく、また少しの努力で上へ登る一方なのだから、かえって幸福に感ずる機会が多いということになる。

私の財産告白

 

豊かな人には豊かな人の、貧しい人には貧しい人の基準とする経済生活があり、人間は犬や猫とは違いその中で自分の幸福度を測ります。

 

世界で最も豊かな国の1つである日本人の幸福度が著しく低いのはこのためであると、アメリカの経済学者は “幸福のパラドックス”などと名付けました。

 

しかし、そんなことは複雑な理屈を持ち出さなくても皆が直感で理解しています。

 

アフィリエイトを引退するタイミング

成功を収めることよりも、その成功を維持することの方が難しいとはよく言われますが、始まりがあれば終わりもあるのは自然なことです。

 

もちろん、LINEではアフィリエイトからの引退を仄めかしていた彼ですが、また時間が経てば心境の変化もあるでしょう。

 

彼のように十分な資産があれば、もう一度アフィリエイトを頑張るも良し、アフィリエイトで稼いだ資金で夢を叶える(やりたいことをやる)も良し、選択肢は無限です。

 

ちなみに、個人的には後者がロールモデルだと考えていて、まとまった資産を築いた後であれば、もう一度アフィリエイトを頑張るという選択肢はないと思っていました。

 

(既にセミリタイアなどと称して全く作業できていませんが・・・)

 

私にとってアフィリエイトはあくまでも「楽してお金を稼ぐための手段」でしかなく、それ以外の効用はないからです。

 

まだ若い彼や、未熟な私は知らないだけで、世の中にはアフィリエイトでお金を稼ぐよりも楽しいことがたくさんあるはずだからです。

 

今でもそう思っています。

 

ただ、“そんな事実”も、やはり綺麗事なのかもしれません。

 

そして、宴の後

別れ際、その日は話を聞くつもりでいたにも関わらず、酔いも手伝って余計なことを口走ってしまいました。

 

私「アフィリエイトで一財産築いたじゃないですか。人生、楽しいのはこれからですよ。」

彼「・・・スイマセン。少しだけ楽になりました。」

 

彼の心中は計り知れませんし、偉そうな発言をすべきではなかったと反省しています。

 

私の場合、手法が記事外注による量産ということもあり、医療・健康ジャンル以外のサイトも保有しているため、今回の大変動でも致命傷は回避できるでしょう。

 

そもそも彼と比較すれば大した売上すらありませんが、それがいくら僅かな金額だとしても、私にとっては快適な“酸素量”です。

 

もし仮に、それが急に絶たれて、これからは残りの資産という酸素ボンベのみで生きていけと言われたら・・・。

 

酸素ボンベの中には死なないだけの酸素が確保されていると頭ではわかっていても、救いようのない、猛烈な息苦しさに襲われるに違いありません。

 

そうなった時、果たして彼にかけた陳腐な言葉を自分自身は信じられるかどうか。

 

宴の後、しばらくASPの報酬画面を開くことができずにいました。

 

今日は以上です。

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