(写真は2016年12月、乾季で過ごしやすいタイ・パタヤビーチにて)
人生を大切にしたいなら時間を無駄使いしてはいけない。人生は時間によってできているのだから。
ベンジャミン・フランクリン
日本において、セミリタイアに憧れる人は驚くほど多いですが、セミリタイアを実行に移す人は驚くほど少ないです。
なかなか夢のセミリタイア生活に入れない理由としては、日本では多くの企業が年功序列型賃金を採用しているため、普通に何も考えないで暮らしていると若くしてまとまった資産を築くのが難しい、というのがあるでしょう。
また、よくわかりませんけど島国というか村社会特有の同調圧力もあるとか言われていますから、良くも悪くも逸脱して他人から後ろ指を指されないように生きなくちゃみたいな価値観も影響しているのかもしれません。
一方で、欧米人は割と簡単にセミリタイアしまくっているイメージがあって、例えば東南アジアを旅行していると僅かな資産(30万ドルや50万ドル)でも果敢にセミリタイアしている白人達が昼間からビールを飲んでいる光景をよく目にします。
欧米では個人主義が強いため、生まれ育った(物価の高い)国を捨てて別の(物価の安い)国へ移住することに抵抗がないというのもあるんでしょうけど。
私が20代(既に30代)でセミリタイアした理由
私は御歳29の時に総資産が5,000万円を超えました。
時を同じくして、仕組み化で現在は限りなく不労所得になってしまったアフィリエイト収入も100万円を超えたので、会社を辞めて“プチ”セミリタイア生活に突入しています。
“プチ”としているのは、そのうち気が向いたら事業とかもやりたいし、また働きたくなったら働くというオプションがあるからで、実態は無職です。
それでも、
「5,000万円や6,000万円くらいの資産でセミリタイアなんて不可能だ!」
「アフィリエイト収入なんて数年後はどうなっているかわからない!」
会社を辞めるに際しては何度も自問自答しました。
しかし、結果的には20代(既に30代)でのセミリタイアを優先したのです。
経済=家計のみを考えればサラリーマンとして働きながら年収で+1,000万円でも稼ぎ続けた方がよっぽど合理的なのにも関わらず。
5,000万円で配当金生活も頑張れば不可能ではないと思っていますが、実際は相当に節約しないと厳しいでしょう。
つまり、最悪の場合は資金繰りに困って望まない低賃金での労働を強いられるリスクを背負ってでも、若くして圧倒的に自由な時間を手にすることに価値を感じたのです。
既に、そして無駄に、約30年間も生きてしまった私は
恋人や友人と素敵な時間を過ごすのも、
美味しい食事を心ゆくまで楽しむのも、
海外旅行へ行って未知を既知にするのも、
読書や映画で無限の好奇心を満たすのも、
ビジネスでドキドキ・ワクワクするのも、
若ければ若いほど効用(満足の度合い)が高いということを知っていました。
これは、ほとんどの人が無意識のうちに理解している暗黙の事実です。
人生はあっという間に終わる
セミリタイアをしてからは、毎日がサラリーマンで言う日曜日です。
学生で言えば終わらない夏休みといったところでしょうか。
1日最低8時間睡眠を実践していますが、それでも毎日16時間弱は自由な時間があるわけです。
サラリーマンの時は、朝起きて会社に行って、仕事が終わって晩御飯を食べ終わったらもう数時間後には「早く寝なくちゃ!それでも6時間睡眠か・・・」みたいな感じでした。
だから、最初は無限の時間を手に入れたような万能感があったんです。
でも、慣れというのは凄くて、最近では1日があっという間に終わってしまいます。
人によるんでしょうけど、セミリタイアしたら時間が余って仕方がないみたいなことは今のところ全くありません。
もうすぐ2016年が終わりますけど、「あー、もう1年経ったのか・・・」という感じですよ。
「1年をあと4,50回やったら死ぬのか」と考えると、残酷にも過ぎ去っていく時間への恐怖すら覚えます。
あれ、これは、たぶん死ぬ時に「本当にあっという間だったな」って思うやつだ、って。
ただ、お陰様で自己肯定バイアス(確証バイアス)も働いて強く確信できたことがあります。
セミリタイアを決断して良かった
40代や50代までサラリーマンとして働いて貯金を2億とか3億とかにしてからセミリタイアするという選択肢もあったわけですが、まだ若い時にセミリタイアして本当に良かったなと思うんです。
本当は20代でセミリタイアしたかった(結局、しましたけど)を2年近く前に書いた時点でわかっていたことですが、やっぱり50歳でセミリタイアするのも60歳でセミリタイアするのもほとんど変わりません。
若くしてのセミリタイアは資金的に厳しいケースが多くなりますが、20代や30代でセミリタイアする価値は額面に換算できないものがあります。
だって、20代や30代なら、まだ気力も体力もあるうちに「1年をあと4,50回はやれる」状況なのですから。
(これが60歳だったらと思うと、申し訳ないのですがゾッとしてしまいます。嘘偽りのない心から出てくる本音ではありますが、気を悪くされた方がいたら本当にスイマセン。)
なんか気分的に贅沢したくなったらまた働いても良いし、私だったらアフィリエイトを頑張るという道もありますしね。
これまでの人生に、セミリタイアした決断に、後悔はありません。
そして、これから先、きっと何があっても。
今日は以上です。
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